事故物件には「家賃が極端に安い」「初期費用が抑えられる」など費用面に対してのメリットがあります。

このことから事故物件を好んで住む人も少なくありません。

ただ貸主の立場になると、賃料が安いままだと商売になりませんよね。でも安くしないと誰も入居してくれない。

心理的瑕疵(事故物件)は、一度でも誰かが入居すると告知義務がなくなります。次の募集では普通の賃貸物件になります。

普通の賃貸物件になれば元の賃料で募集ができる。

事故物件で多い「定期借家」とはこれを目的とした賃貸借契約なんです。

事故物件と定期借家

定期借家とは「契約期間4年間、家賃5万円」というように期間を設けて賃貸借契約をする方法です。

契約期間満了後は原則として契約の更新ができません。退去、もしくは再契約となりますが、契約内容(家賃等)が変わることがほとんどです。

退去後の募集では、心理的瑕疵(事故物件)の告知義務がありませんから、元の家賃に戻すことができる。

このようにして「定期借家」を使えば、家賃を元に戻す見通しが立つということです。

また、心理的瑕疵(事故物件)は「事件・事故から何年間、告知しなさい」という内容の法律がありませんが、原則として7~8年間は告知されます。

定期借家を使えば、早い期間で元の家賃に戻せるということもあります。

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